Ugetsu's impression

観た映画の感想を日記のように綴るブログ。ネタバレ注意だよ。

ジョーカー / JOKER

もう人も少ないかなと、11月の頭に観に行った映画『JOKER』

まだ人多かったです。サービスデーということもあったのかも。

普段は、TSUTAYAで借りて観ることが多くて、映画館ではあまり観ることはしないけれど、この作品はやっぱり沢山の人が観ていたし、話題だったし、『ダークナイト』も自分は観ていたので、ジョーカーの生い立ちには興味がありました。ヴィランの中で一番好きですしね。

ということで、レビューといいますか、一個人の感想を書いていきますよ。覚えている範囲なので、曖昧な部分は沢山あるかと思いますが、書けるだけ。

 

とにかく重い映画だった。こんなにもツラい主人公っているのか…?と。ジャンルも、ドラマ、クライム、スリラー(Filmarksでは)と盛りだくさん。

確かに、アーサーのドラマと、殺人事件と、それを救世主と過激なデモへと変貌する群衆。クライマックスへ向かうにつれて喜劇へと。彼らにとっての。

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でも、冒頭、ラジオから流れていたのか、テレビで流れていたのかは分からないけど、その流れるニュースを聞きながらメイクをするアーサーには涙が零れ、本人はこの世界、世の中には楽しんでいないように見えた。同情というわけでもないと思うけど、心を痛めていたように見えたな。ニュースの内容もあまり覚えてないので、そんな風に思ったとだけ。

 

仕事をもらえない、雇用数が少ないという社会背景。ガキんちょ達に目を付けられ、楽器屋の看板で殴られリンチに合う。でもこういう状況って、日本には無いだけで、世界のどこかには必ずとは自分の口からは言い難いが、どこかにはこんな時代があって、今もそんな状況のある国があるのだと、映像が訴えているようにも思えた。ただただ内容(ストーリー)を楽しむだけでなく、画として映る状況というのも視覚的に我々を意識づける2つのストーリーのようなもの。そんな力を映像、映画は持っていると、映像をやる者としては気づかされた。世の中の現状から影響を受け、ショックを受け、作品作りの原動力にする。様々なジャンルが展開されてきた映画だが、今もこうやって作り続けられるのには、やはり社会が関係しているのだろう。

ま、このくらいにしておいて、本当に重い映画(2回目)。映像とかやってる人なので、そういうとことかも観てしまうのだ…。

 

アーサーを気にかけてくれる人はいない。誰も見向きもしてくれない。カウンセラーも受けられなくなるし、そもそも話なんて聞いていなかっただろ?と自分では気づいていた。自分はこの世界ではいらない存在、いない存在なのでは無いかと。

彼にとっては幸せだったのかもしれないが、不幸の中で幸せを見出すことしかできなかった。自分を見て笑顔になってくれる、そんな人が少しでもあんな世の中には居たから、自分の存在を消さずに済んだのだろうなと。

アーサーはいなくなってしまったかもしれないけど、ジョーカーになることで、悲劇だった人生が喜劇へ。

あの世の中が、ジョーカーを作ったと言ってもいいのかもしれない。だからといってこれ以上、自分と同じ人が増えてもいけない。自らが犠牲となって…というような気もした。

 

ここからは、本編を見終わってwikiで見ての情報だけど、あの劇中に居た男の子。ブルース・ウェイン。後のバットマンだとは思わんかった。ただ単にバットマンに自分が詳しくもない、にわかだったのもあるかもしれないけど、声を上げて驚きましたよ。「あの子が…!?!??」もうバットマンとジョーカーは会っていたんやね……。今作の劇中の途中でアーサーとトーマス・ウェインがトイレで会い、トーマスからパンチを食らったけど、あそこでウェイン家への憎悪は蓄積していき、のちにバットマンと対峙することになる…。自分の持てなかったものを持つバットマンには怒りと言っていいのか分からないが、負の感情というのをジョーカーは抱き、あんなにもバットマンに執着していたんだなと思いました。ますますバッドマンみて観たくなった…。

すんません、文がまとまりきらなくて読み辛かったですよね。気を付けます。でも止まらないんすよ…。

 

 

次は、俳優さんの方へ。またストーリーに関しては思い出したら書きます。今作でジョーカーを演じたのはホアキン・フェニックス

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初め観たとき、「あれ、ホアキン・フェニックスってこんな顔してたっけ?」って思ってしまいました。すみません。ハンサムさんですよね。いや、フェニックス家がもう顔が良すぎる…。兄のリバー・フェニックスもね………生きててほしかった。

まあ、それはさておき、圧倒的な演技も見どころ。まさかトゥレット障害を患っているとは思わなかった…。それも見事に演じるホアキンさん、いや惚れました。あの笑い声結構耳に残るといいますか、いい意味で狂気の感じるあの笑い方。アクセントになっていたと思います。

でも、ジョーカーとしてはやっぱりヒース・レジャーだなぁ。今まで数多くの方がジョーカーを演じてますが、ヒース・レジャーには敵わん…。捧げてましたよ…あれは…。でもホアキンさんも好きです。メイクも好みです。でもやっぱりジョーカーは…はい、もう黙ります。

あと、肉体も凄かった。服を着ているときには全く分からなかったあの痩せ加減。靴を引き裂こうとしているようなときの背中のショットは印象に残ってます。

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メイクしているとき、すごく若返っていたように見えて、エネルギッシュで、輝いていて、幸せになって……と。

そして字幕でほんとよかった。あんな繊細な声…。ウッ。

語彙力も欠けてきたので、この辺で終わらせたいと思います。

 

次は何の映画に出会えるかな。